The Society for Research on Collaboration in Language Learning
代表者:グエン ソン ラン アイン Nguyen Song Lan Anh(ハノイ大学・日本語学部 副学部長)
幹事 :Nguyen Thi Thu Huong, Ngo Van Giang
協働実践研究会ハノイ支部代表のラン・アイン (Nguyen Song Lan Anh) です。私は、15年近くにわたり日本語教育における協働学習(ピア・ラーニング、ピア・フィードバック)に関する研究を継続してきました。ハノイ支部は2017年の設立以後、諸々の事情により支部活動を休止しておりましたが、2023年2月から支部活動を再開することになりました。これより、私、ラン・アインが支部代表者としてハノイを中心に他の地域の教育現場で教育実践に取り組む日本語教師や研究者と協働しながら、実践研究拠点の運営に取り組みたいと思っております。
近年ベトナムと日本の両国は経済、文化、工業、農業などの面で急速に交流を深めています。経済交流、文化交流などの拡大を反映し、日本への留学生数やベトナム国内での日本語学習者数も急増しています。このようにベトナムでは日本語学習者が急増し、ベトナムにおいての日本語教育の必要性は高まりつつあるといえます。そうした背景の中で、ベトナムの日本語教師には、日本語学習者の能力が一層向上するように、教授法を改善し、新たなアプローチを見つけることが求められています。
ベトナム教育訓練省は各大学等に学習者中心の積極的な教授法の導入を呼びかけたことで、全国の大学教員は
を目指し教授法の改善に努めています。
ベトナム教育訓練省はこれまでの伝統的な学習方法を再考し、改善の必要性を強調し、改善の内容として、
の重要性が示されました。ここでアクティブラーニングが推奨されるようになり、ハノイにおける中等教育の機関や高等教育機関の日本語教育も、学習者主体、学び合いの学習への転換を目指すようになりました。そうしたなか、ハノイの各大学で勤めている多くの講師がアクティブテーニングの具体的な教育概念である協働学習【ピア・ラーニング】に注目し、研究・実践に取り組んできました。
今回、協働実践研究会のハノイ支部を発足する目的は、主に次の5つがあります。